「大地の会」 夢の設計図
大地の会は、地学を学習することを通じてより町を理解していくことで集まった団体です。 平成五年に結成して現在、会員数は約100名。越路町民が大半ですが、近隣の長岡市を はじめとする地域からも参加があります。 年四回程度の地学講座と野外巡検の開催を中心に活動しています。 「地学」という決して派手とはいえない学問を学びあっている仲間ですが、今まで講師の先生か ら様々なことを学びました。大地の成り立ち、地殻の変動、縄文を中心とした遺跡のことなど実 に多くのことを教わりました。やがて、素人なりにある夢を持つようになったのです。
町の西部に「渋海川」が貫流しています。 この川にはゾウやシカの足跡化石や大地の変動がわかる向斜軸の露頭など、多くの学 習素材があります。これらの素材を世に出すこと、一般の人たちに親しみやすいものにするこ と、これが私たちの夢なのです。
その第一歩として、「不動沢の向斜軸」の調査を専門の先生方と協力し、2ヶ年かけ て行いました。雨で増水する中、垂直に近い崖に梯子を吊り下げての命懸けの作業でした。 こうしてできあがるのはたった一枚の図面でしかないのですが、この一枚の図面こそが私た ちの夢の設計図なのです。