大地の会が発足して10年が経過しました教育委員会主催の「大地から学ぶ越路町のおいたち」
の地学講座から数えて20年が経過したことになります。
これまで継続できたのはひとえに会員の皆様の情熱とご協力、会長を務められた田中幸次さん、
小野塚敏則さんをはじめとする役員のご尽力、顧問の新潟第四紀グループの先生方、そして越路町
教育委員会の皆様。多くの方々に支えられての10年でした。
昨年は10周年記念事業として、地学講座を行うとともに、「発見!越路の大地500万年のドラマ」
と題した地学マップづくりを行い、その素図を完成させました。今年も引き続きその印刷発行に向
けた作業を行うこととしています。また、皆さんのご協力をお願いします。
今年8月には、地学団体研究会(地団研)第57回総会が新潟大学で開催されました。その中で行
われた教育シンポジウムで、大地の会の活動内容について発表させていただく機会がありました。
また、この地団研総会の「魚沼層の堆積構造と生痕化石・軟体動物から見た古環境」と題した巡検
で越路町の荒瀬や塚山農道の露頭が、この研究の舞台となりました。大地の会でも、この巡検のお
手伝いを行うとともに、一緒に勉強をさせて頂きました。
会報41号では、この教育シンポジウムでの発表要旨や、巡検担当の先生による内容について報告を紙
面を増して報告します。ここでは、地団研と新潟総会について若干の説明を行うこととします。
このマークは地学団体研究会第57回新潟総会のシンボルマークです。
2003年8月8日〜12日にかけて新潟大学を主会場に全国から多くの地学の研究者が集まって総会が開催されました。内容は、
(1)講演会 (2)教育シンポジウム
(3)学術シンポジウム (4)巡検(越路町を含む) が行われました。
講演要旨及び巡検案内書が事務局にありますので、ご希望の方はご一報ください。
今また、時折夜空を焦がす天然ガス掘削の炎が赤々と燃えています。今年の秋の地学講座は帝国石油(株)
の協力を頂き、「巨大な資源が眠る越路原」と題して行います。
新たなスタートの年として、越路原はテーマにふさわしいと考えています。皆さんの参加をお待ちしています。
そして活動を通して越路の大地を愛し「大地の会」を育んでいきましょう。