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平成15年度 「大地の会」地学講座
統一テーマ

巨大な資源が眠る越路原


南長岡ガス田 越路原プラント
南長岡ガス田越路原プラント

●会場 越路町総合福祉センター3階 電話92−4656
(野外観察は、越路町総合福祉センター集合)
●受講料 会員 500円 一般 1,500円(4回) 1回のみの場合500円
●申込み 越路町教育委員会か(電話0258−92−5910)
会場へ随時ご参加願います。

日程・内容
回  日 時 ・ 講 義 内 容 講     師
第1回 9月26日(金) 開講式 19:00〜19:30
           講 演 19:30〜21:00
 講演「越路原から出る天然ガス」
   −南長岡・片貝ガス田とその石油地質的背景−
帝国石油(株)国内本部
開発部主査 今村哲己 氏
第2回 10月 9日(木)講 演 19:30〜21:00
 講演「天然ガスが利用されるまで」
  −掘削〜生産〜パイプラインでの輸送−
帝国石油(株)国内本部
新潟鉱業所 長岡鉱場長
      大西清文 氏
第3回 10月24日(金)講 演 19:30〜21:00
 講演「二酸化炭素地下貯留プロジェクト」(仮)
   −地球温暖化対策に利用できる原油回収技術−
帝国石油(株)
技術企画部 飯田真司 氏
第4回 11月9日(日)野外観察 9:00〜16:30(予定)
11月23日(日)に変更になりました。
          閉講式  16:30〜17:00
 野外観察「天然ガス開発最前線」
−ガス掘削・生産・輸送パイプラインの最新技術に触れる−
帝国石油(株)
新潟第四紀グループ

講座テーマ ねらい と 聞きどころ 見どころ

ガス掘削 越路原大地の地下には世界でも有数の大きさを誇る天然ガス田が 広がっています。
 5,000m級の天然ガス田の探鉱は昭和50年代初めから始まりま  した。何本もの井戸を掘削した結果本ガス田が発見され、昭和59年 から帝国石油(株)では商業生産が開始されています。
 今回は、越路原周辺のガス田からの天然ガス採取を行っている帝 国石油(株)の探鉱、削井、生産部門の担当技術者を講師として、ガス 田の探鉱から開発、生産、までと、環境対策の一環として取り組んでい る二酸化炭素地下貯留実証試験について解説していただきます。
 天然ガスの生成や、探査・掘削の最新技術、越路原のガス利用を理 解し、また、地球温暖化という地球的規模の課題への取り組みから環 境問題についても考えます。

第1回 越路原から出る天然ガス

―南長岡・片貝ガス田とその石油地質的背景―      講師 今村哲己 氏
 越路原の地下深部4,000mには、世界的にもまれな火山岩類の中にガスが存在しており、その規模は日本一です。 このガス田は「南長岡・片貝ガス田」と呼ばれ、その発見にはこれまで多くの探鉱努力が費やされました。 現在でも複雑な地質構造を調査し、開発・増産に努力がはらわれています。講演では、このガス田がいかに して発見されたか、貯留条件の特殊性、生産状況、また今後の開発について紹介します。

第2回 天然ガスが利用されるまで

―掘削〜生産〜パイプラインでの輸送―           講師 大西清文 氏
 地下に眠る天然ガスを、家庭用あるいは工業用の燃料として利用するためには、まず地下のガスを 取り出すために坑井といわれる井戸を掘り(掘削)、その中に鉄管を入れて流路を確保します。地上に 出てきたガスはいわゆる化学プラントのような地上設備で不純物を分離・除去して製品(都市ガス)に します。この都市ガスの輸送にはパイプラインが利用されます。講演ではどのようにして掘削し生産す るか、そして消費者まで安全に届けられているのかを、順番に紹介していきます。

第3回 二酸化炭素地下貯留プロジェクト

―地球温暖化対策に利用できる原油回収技術―      講師 飯田真司 氏

 地下にある石油をいかにたくさん回収できるか?ということに対して、油田には、水や水蒸気、二酸化 炭素等を地下に圧入したり、燃焼を利用して、回収率を高める原油回収技術があります。この技術を生か して、地球温暖化を招く原因のひとつとなっている二酸化炭素を、地下に圧入し蓄えよう(貯留)とする実 証実験が岩野原地基地で進んでいます。講演では、原油回収技術について簡単に説明し二酸化炭素地 下貯留プロジェクトについて紹介します。

第4回 野外観察会 天然ガス開発最前線

―ガス掘削・生産・輸送パイプラインの最新技術に触れる―  帝国石油(株)、新潟第四紀グループ

  越路原の天然ガスは、どのようにして安全に4,000mもの深さまで掘削するか、生産されたガスはど のように処理されるかを越路原の新たにはじまった掘削現場及びプラントで解説していただきます。そして 、越路原のガスはどこまで運ばれるか、柏崎パイプライン監視センターでその監視システムについて説明を受けます。 
 岩野原基地では、最近はじまった二酸化炭素地下貯留プロジェクトの実際を見学し、地球温暖化対策について思いを巡らせます。
 途中では、地形の成り立ちや周辺の地質について、解説があります。

観察場所:十楽寺―3掘削現場(越路原)、越路原・親沢プラント、岩野原基地、柏崎パイプライン監視センター

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