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「大地の会」会報 No.38号
2002.2.8  発行
大地から学ぶ越路町の
お い た ち

【主な内容】

10年目を迎えた「大地の会」
平成13年度地学講座報告 『遺跡が語る縄文時代一万年のドラマ』
  『縄文時代の幕開け』
  『縄文時代前期から後期への変化』
  『縄文時代晩期の集落と生業』
  野外巡検報告
会員の声  講座受講感想
お知らせ
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10年目を迎えた「大地の会」
会長 小川幸雄

新年おめでとうございます。会員の皆様には、この10年大地の会を支えてきていただきありがと うございます。教育委員会が主催した「大地から学ぶ越路町のおいたち」という成人講座を受けて平 成4年12月に結成された「大地の会」は平成5年から活動を開始し、今年で10年目の年となります、

この間、地学や考古学に関する講座や巡検、講演会を開催し、成出の向斜軸露頭やゾウの足跡化石 日本一のガス田の存在など多くの地域資源が越路町には存在するとともに、いかにして現在があるの かというダイナミックな大地の成り立ちをはじめ、いろいろなことを学んできました。

このような地味な活動が、成人講座から数えて20年も続いていること。人口15,000人に満たない 町で、毎回多くの人が参加する講座を運営していることは高く評価されているところです。支えてき ていただいた会員の皆様と役員の方々の努力、講師を努め、かつ運営に参画いただいている顧問の「新 潟第四紀グループ」の先生方に改めてお礼を申し上げます。

10年目の記念の年を迎えるにあたり、会のおいたちを見つめ直し、今後の10年にいかにつなげて いくか、地学を通して大地の成り立ちを知ることから「地域のためになにができるか」という地域づ くりの一助となる活動のさらなる展開や学校週5日制が実施されますが、子供の地域教育の一翼を担 うことなども会員の皆様とともに検討していきたいと考えています。その能力をこの10年で身につ けて来たのではないでしょうか。

記念事業となる来年度の活動内容について、役員を中心として議論し提案させていただきたいと思 っています。どうぞご期待下さい。

大地の会は他のだれのためにあるものでなく、会員のためにある会と考えています。みんなが決し て義務感からではなく「自分が楽しみながら」の行動とする。そんな緩やかな関係が継続する力なの ではないでしょうか。そして、その行動を発信していくことが地域づくりにつながっていくものと考 えています。

田中幸次さん小野塚敏則さんが会長として基礎を築いていただいたこの会を、役員一同次代につな げていくこと、大地の会の会員であることが誇りとなるような会としていくことの役割を微力ですが 担っていきたいと考えています。今後とも、変わらぬご理解とご協力をお願いします。

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