会報「おいたち」38号   [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]    総目次

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『遺跡が語る縄文時代一万年のドラマ』地学講座報告

    『縄文時代の幕開け』       〜土器出現期から縄文時代早期までの変化〜
講師 津南町教育委員会  佐藤 雅一氏
『縄文時代前期から後期への変化』       〜主に集落の変遷から〜
講師 みくに考古学研究所  石坂 圭介氏
『縄文時代晩期の集落と生業』       〜青田遺跡の調査から見えてきた社会の様子〜
講師 (財)新潟県埋蔵文化財調査事業団  荒川 隆史氏
野外巡検報告       『柏崎与三遺跡、西山町坪之内遺跡ほか』
柏崎市教育委員会 中野純氏、平吹靖氏、西山町教育委員会 中島義人氏
講座を受講した方々からの感想

地学講座の内容は1000万年、200万年60万年前などの地層から大地の成り立ちについて学ぶ講座 が多かったのですが、今年度は1万3000年前頃からの新しい地層から発見される縄文時代に焦点をあ てました。これはご存知のとおり考古学の分野で、慣れない用語が出てきますので、最初におおまか な縄文時代の基礎知識を押さえて頂くとよろしいかと思います。

1.日本の歴史の教科書のおさらい
区分

およそ12,000年前に縄文時代が始まり、2,300年前に弥生時代が始まった。 その間、約10,000年間が縄文時代と呼ばれる時代である。

2.「縄文時代の時期区分」現在6期区分が主流

区分2
今から 何千年前といいあらわすとき

3.縄文時代のおさらい

○草創期  土器が作られるようになる。弓矢の使用。過渡期。イヌを飼育?
○早 期海産物の利用の開始。員塚。海への進出。竪穴住居の本格化。一部では本格的な村。
○前 期温暖化。縄文海進。遺跡数が増える。本格的なぬらが増加。植物の栽培が始まる。
○中 期もっとも遺跡数が多い時代(山間部)。地域差が大きい。本格的な村が急激に増加。
○後 期冷涼化。遺跡の集中は海岸部へ。地域差が少ない時期がある。西目本では稲作。
○晩 期村の複雑化。呪術的な道具が増える。後半では水稲栽培が始まる。

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