会報「おいたち」38号   [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]    総目次

トップ   夢の設計図   活動記録   会報「おいたち」   地学豆知識   会則   会員募集   リンク

講座を受講した方々からの感想
『第九回 遺跡発掘調査報告会』・『よみがえる青田遺跡』のご案内
編集後記
ページの先頭へ

地学講座報告

講座を受講した方々からの感想

◆最初に今回の巡検に当たり、企画運営,資料 作成などご尽力下さいました方々に心からお 礼を申し上げます。次ぎに印象に残った事は 「与三遺跡、で多量の土器を太陽光の直下で見 た時、とても感動しました。土の中にめり込ん でいる土器のカケラ。土を堀り起されて、形を 出したばかりの物、まるで生きものの様にうつ りました。午後は「坪之内遺跡」を案内していた だきました。石が整然と置かれた場所に関心を 持ちました。説明を聞きながら、食生活や住生 活を自分なりに想定して見るのも、何となく面 白く、次ぎはどんな発見や出会いがと期待が出 て参りました。お世話様になりました。今後も よろしくお願いします。 戸澤秀夫さん

◆展示してある土器やつぼは見ていましたが、 掘っている遺跡は初めて見ました二時代により 模様か異なり、又、古代人の生活の様子など知 ることが出来ました。復元する夢がある仕事(研 究)で今回の巡検は良かったです。特に与三遺跡 の見学が良かったです。 羽鳥俊郎さん

◆身近な所に今から4000〜5000年前の縄文時 代の後期のかつ、現在調査中の柏崎市の与三遺 跡や西山町の坪之内集落遺跡を探訪して、木の 板で囲てある古い井戸跡や、土器や土器の破片、 地面を掘りこんだ竪穴住居の柱の穴や炉の跡 等、自分の目で確かめ接することが出来、身震 いする程の感動と縄文人の技術、文化力の高さ に驚くと共に当時の暮しについて自分なりに 想像し、大変実りの多い巡検であった。 若井純 一さん

◆縄文時代のムラは中央広場を囲んで竪穴住 居が円形に並んでおり、墓地や貯蔵穴が設けら れた一画があり、外縁の斜面はゴミ捨て場に充 てられており、中央広場は空地であったこと等 が遺跡の巡検や講座時の説明で理解できたが ・・。竪穴住居の建て方が四角形や長方形、また は一列や二列、あるいは各自の好みの場所等を 選んで建てても良いと思うが、何故広場を囲ん で円形に竪穴住居を並んで建てたのか…・。円 に「こだわった」理由や円の「意味するもの」 は何だったのかに心がひかれた。縄文講座は私 にとって想像を膨らませ、興味深い受講であっ た。 若井純一さん

◆幸運にも初めての参加で、それも巡検が最初 ということで非常に楽しく、有意義な一日を過 ごすことが出来ました。「縄文の現場を見る」 「本当の掘り出したばかりの遺跡を見る」とい う体験はじめてであり、本当に貴重な体験をさ せて頂きました。終了後、懇親会に厚かましく も参加させて頂き、そこで皆さんと楽しい時間 を過ごさせて頂きました。本当にありがとうご ざいました。 野水淳一さん

◆今まさに発掘中の遺跡の見学というめった にないチャンスに巡り合えて感動いっぱいで す。出土した縄文土器の色、形、とにかくワク ワクと興奮してしまいました。 集落が500年も同じ所で続いていたこと、集 落の人々の考えもつかなかった生活などが改 めて認識できました。また、発掘現場もその作 業も意外に地味であることも知りました。個人 の希望としては、また、化石の発掘等計画して 頂きたいなと思います。 山後栄子さん

◆短い時間に、広範囲な範囲で、かつ専門的で、 圧縮してあり、あらかじめ勉強してこないとわ からないところが多かったが、土器が杜会的に どのような効果を与えたかというところが興 味深く聞けた。生活者としてリアリティを感じ た。特に後半が面白かった。 川瀬潤一さん

◆関東茨城あたりから縄文人が移動し、夏のみ 生活していたと考えられる遺跡があったとの こと、新潟県は他地方からの移住により形式さ れてきたものなのでしょうか。新潟へ夏くるメ リットはなんだったのでしょうか、最終的にど れほどの人々の移動があったのでしょうか。  野水淳一さん

◆受講して分かったことは、東北や関東地方の 人が開拓に来て拓いて作られたのが新潟の村 落と思われることなど。なぜ東北の方が早くに 拓いたのでしょうか? 大宮遺跡と屁振坂(へっぷりさか)遺跡の関係 は大宮は50くらいの住居で柱も太く堅固。へ っぷりは柱も補足簡易的な住居でしかも数が 少ないことから、夏だけのキャンプ地としてい たのではないかと思われる。それを石坂先生は 強調されていて印象に残りました。 十日町の遺跡の数が多い理由は1つのグル ープが移動しつつ幾つもの部落を作ったので はないかなど、興味深く聞きました。それにつ けても私には只の赤土の広場としか見えない 所からこれだけの情報を読み取れる石坂さん には敬服と同時に羨望を感じます。  山田久子さん

◆巡検や講義は何時も楽しく参加させて頂い ております。丁寧に教えてもらっても、すぐに 忘れてしまう、高齢者ですが山遊びに行ったと きなど、小石の層や砂の層を見ると、何万年前 の大地を思い浮かべます。又、変わった石や素 焼きのカケラを見つけると縄文時代の人達の 生活を想像して楽しい一時を感じます。何%か は頭の中に残って居るんだなと喜んでおりま す。講師や役員の方々のおかげだと感謝してい ます。 長谷川昭夫さん

◆60の手習いと軽い気持ちで講座を申込まし たが、はじめのうちは何が何だか見当もつかな い話に、出席するのも気恥ずかしい気持ちでし た。が、巡検の魅力に1年2年と受講するうち に山の斜面に足をとめて見たり、化石じゃない かと掘り起こして見たり、縄文遺跡や石器を目 の前にして先生方のお話に耳を傾けながら自 分なりの縄文の時代に夢を広げて楽しんでみ たりで、とうとう70歳過ぎるまで勉強させて いただきました。成果は(トテモ、トテモ)でご ざいますが、この歳になってこんな身近に立派 な先生方のお話を受講が出来てとても感謝し ております。色々お世話して下さいました役員 の方々本当に有難うございました。  長谷川千代さん

◆竪穴住居が萱葺き屋根の上から土を被せた もので住むには快適だったとか、掘立柱建物に は母屋に玄関風の張り出した屋根がついてい るなど新しい発見の連続でした。 会員

ページの先頭へ

おしらせ

公開シンポジウム
『第九回 遺跡発掘調査報告会』・『よみがえる青田遺跡』のご案内

講座でご講演頂きました荒川隆史さんより下記の日程により開催の案内を頂いております。貴重な 成果が考古学をはじめとした関係各分野の講演・発表・討論されます。また、講演ではスライドで紹 介された主要な出土遺物も展示されます。是非この機会に参加されてはいかがでしょうか。

期日平成14年3月9・10日  入場無料
会場新潟テルサ TEL 025(281)1888  北陸白動車道新潟中央インター下車1分
問合せ (財)新潟県埋蔵文化財調査事業団 TEL 0250(25)3981

3月9日(土)

『平成13年度 発掘調査報告会』 13:20〜14:30
『よみがえる青田遺跡』第1部 14:45〜16:40
  「青田遺跡と縄文文化」
   ・青田遺跡発掘調査報告 荒川隆史
   ・基調講演  小林達雄

3月10日(日)
『よみがえる青田遺跡』第2部 9:30〜12:10
  「青田遺跡 −縄文人の生活と環境−」
   5人の研究者による発表
パネルディスカッション「青田遺跡を語る」 13:30〜16:10
ページの先頭へ

編集後記

豊な森と共生し私達の生活の原点が一万年かけて作り上げられたことを、そして今も確かに地 中にその暮しの跡が残っていて、語りかけていることを、熱心な講師の方々に教えていただきました。また、 講座の資料には、縄文の情報が満載。縄文最盛期の人口密度など約3.5人/平方キロメートルという事も分かります。 ちなみに現在は330人以上です。ともあれ炉を囲んで寄り添う人々の姿が時を超えて懐かしく思われまし た。こんな風に浸っているうち?会報発行が遅くなってしまいました。お詫び致します。原稿、感想をお寄せ 頂いた方々に深く感謝申し上げます。

大地の会問合せ越路町教育委員会   鷲頭   0258(92)5910
連絡先小川   0258(92)2597
ページの先頭へ